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PRMツールのメリット・デメリットとは?

  • 2023年3月28日
  • 2023年4月17日
  • PRM
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PRM

ビジネスプロセスの改善や販売チャネルの強化など、PRMシステムの導入には多くのメリットがあります。

しかし、導入にはコスト増加や運用・管理の負担増などのデメリットもあるため、導入を検討する際には慎重になる必要があります。

成功するためには、パートナー企業との密なコミュニケーションが欠かせません。さらに、システムのカスタマイズや運用・管理体制の確立、システムの利用促進などが重要なポイントとなります。

この記事では、PRMシステムのメリット・デメリットや成功するためのポイントについて解説します。PRMシステムの導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。

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PRMツールとは

PRMシステムは、Partner Relationship Managementの略称であり、企業がパートナー企業との関係を構築し、それを効率的に管理するためのシステムです。

パートナー企業とは、同じ業界や市場において、共同でビジネスを行うことを目的とした企業のことを指します。例えば、製品やサービスのOEM供給元や代理店、販売店、協力メーカーなどがパートナー企業にあたります。

PRMシステムは、パートナー企業とのビジネスプロセスを管理することで、ビジネスの成長や業務の効率化につながります。

PRM導入の必要性

PRMシステムの導入が必要になる背景には、ビジネス環境の激変やグローバル化、デジタル化の進展、市場競争の激化、および新しいビジネスモデルの構築や海外市場の開拓などの課題があります。

パートナー企業との協力関係は、ビジネスの成長や共同開発などの新しいビジネスモデルの構築につながります。

しかし、パートナー企業との関係性を構築し、それを効率的に管理することは容易ではありません。このような課題を解決するために、PRMシステムの導入が必要となっています。

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PRMツール導入メリット

コミュニケーションの改善のメリット

PRMシステムを導入することで、パートナー企業とのコミュニケーションを効率化することができます。

例えば、販売やマーケティング、製品開発などの情報共有が容易になり、業務の効率化につながります。

一方で、コミュニケーションが不足している場合は、業務の滞りやミスが生じる可能性があります。例えば、情報の共有漏れが発生すると、製品やサービスの提供に遅れが生じ、顧客の信頼を損ない、ビジネスに悪影響を与える可能性があります。

PRMシステムを導入することで、コミュニケーション不足を解消し、信頼関係の構築につながります。

パートナー企業との協力関係の強化のメリット

PRMシステムを導入することで、パートナー企業との協力関係を強化することができます。例えば、パートナー企業との共同開発や共同マーケティングなどを推進することができます。

また、パートナー企業との協力関係を強化することで、製品やサービスの提供範囲を拡大することも可能です。さらに、パートナー企業との協力関係を強化することで、競合他社との差別化やビジネスモデルの改善にもつながります。

販売チャネルの強化のメリット

PRMシステムを導入することで、パートナー企業との協力関係を強化し、販売チャネルの拡大や改善を促進することができます。

例えば、パートナー企業の販売網を活用することで、新たな販路を開拓することができます。また、パートナー企業との販売促進を連携することで、顧客の獲得や販売量の増加につながります。

このように、PRMシステムの導入により、販売チャネルの強化が可能となり、ビジネスの成長につながります。

ビジネスプロセスの改善のメリット

PRMシステムを導入することで、ビジネスプロセスの改善が期待できます。例えば、タスクの管理や情報共有が容易になり、業務の効率化につながります。

また、ビジネスプロセスの可視化や問題点の把握が容易になるため、改善策の立案や実行がしやすくなります。

さらに、PRMシステムを活用することで、ビジネスプロセスの改善につながるデータを収集することも可能です。このように、PRMシステムの導入により、ビジネスプロセスの改善が期待できます。

PRM導入デメリット

コスト増加のデメリット

PRMシステムを導入することで、コストが増加する場合があります。システムの導入費用や保守・運用費用、保守管理する人材の雇用費用などが必要となるためです。

また、システムの設計やカスタマイズにかかる費用も増加する場合があります。このため、企業がPRMシステムの導入を検討する際には、コストと利益をしっかりと考慮する必要があります。

パートナー企業との信頼関係の損失のデメリット

PRMシステムの導入により、パートナー企業との信頼関係が損なわれる可能性があります。例えば、情報共有が不十分だったり、システムの利用がパートナー企業にとって負担になる場合などです。

このため、PRMシステムの導入に際しては、パートナー企業とのコミュニケーションを重視し、信頼関係を構築することが重要です。

システムの導入による運用や管理の負担増のデメリット

PRMシステムの導入により、運用や管理の負担が増加する場合があります。

システムの運用や管理には、時間やコストが必要であり、企業のリソースが圧迫される可能性があります。また、システムの障害やエラーの発生なども避けられないため、システムの運用や管理に対する負担を軽減する対策が必要となります。

PRMシステム導入の成功要因

PRMシステムの導入には、以下のような成功要因があります。

パートナー企業とのコミュニケーション

パートナー企業とのコミュニケーションを密にし、パートナー企業のニーズを理解することが重要です。例えば、共同でのビジネスプランの策定や共同開発など、パートナー企業との協力関係を強化することが必要です。また、パートナー企業の立場に立った情報共有や協力体制の構築が求められます。

必要に応じたシステムのカスタマイズ

PRMシステムは、企業ごとに異なるビジネスプロセスやニーズに合わせてカスタマイズすることができます。システムの設計やカスタマイズにあたっては、パートナー企業とのコミュニケーションを通じて、ビジネスプロセスやニーズを把握し、それに合わせたカスタマイズを行うことが重要です。

特にCRMにAPIを通した連携など、既存の社内システムと連携することで、さらに効率化することが可能です。

システムの運用・管理体制の確立

PRMシステムの運用・管理にあたっては、適切な体制を確立することが必要です。

具体的には、システムの運用・管理に必要な人材やリソースを確保し、システムの運用状況を常に把握し、問題が発生した場合には迅速に対処することが求められます。

システムの利用促進

PRMシステムの導入後も、システムの利用促進が重要です。具体的には、パートナー企業にシステムの利用方法を周知し、システムを活用するためのトレーニングやサポートを提供することが必要です。

また、システムを活用することで得られるメリットや成果を定期的に報告し、システムの利用促進につなげることが重要です。

まとめ

PRMシステムの導入は、パートナー企業とのビジネスプロセスの効率化や協力関係の強化につながります。

一方で、導入にはコスト増加や運用・管理の負担増などのデメリットも存在します。成功するためには、パートナー企業とのコミュニケーションを密にし、システムのカスタマイズや運用・管理体制の確立、システムの利用促進などが重要となります。

企業がPRMシステムを導入する際には、コストと利益をしっかりと検討し、導入を慎重に進めることが求められます。

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